2014/07/12

悪意がないから悩ましい

乳がんになって心配してくれる人が大勢いる一方で、急に連絡してきて「私はこれを毎日飲んで調子が良いから」と会員しか買えない高価な健康食品(おそらく自分にマージンが入るもの)を送ってくる人もいて、どう断るか悩んだ。

ひとまず医師や栄養士さんなどプロに相談したけど今は投薬治療しているので薬以外のものは控えます、と言って相応の御礼の品物をつけて断ったが、「薬じゃないのに」更に「いつまで投薬治療があるんだ」と返事があり、抗がん剤治療のあとホルモン治療で5-6年かかる、と言ったら諦めたのか何も言ってこなくなった。電話が仕事中だと言ってもかかってきたり、乳がんと知ってからメールが急に来出したのに。
専門家でもないのに病人の身体にあうかあわないか、効くのか(私は成分を見る限り何にも効かないと思う)分からない健康食品を寄越すのもどうかなぁと少し腹立たしく、とは言うもののそこまで健康食品にお金と時間をかけられるのもすごいなとも思った。

がん、と言うか病気になりにくいような食事の取り方はあっても、がんが治る食べ物はないと思う。結局はバランスなのだ。治療法も同じだ。でも世の中には人々の不安を逆に販売促進に利用しているケースはたくさんある。

マーケティングの授業で教授が「不平、不満、不安など、"不"を取り除くのがマーケティングだ」と仰った。"不"を見つけるのは良くも悪くも商売のタネになる。

身体に悪くない程度で済めばいいが、それだけを盲信的に頑なに実行して治るものも治らない状態になっても、責任はとってもらえないし、命にかわるものはない。ましてや納得いく方法を患者自身が選択した結果ならともかく、周囲や身近な人からの悪意のない健康法の押し付けほど厄介である。心配してくれるのだろうと思えば思うほど断りにくい、と病人を悩ませて心労をかけているのをわかって欲しいんだが…病人を思いやるなら、選択肢をくれても良かろうに。あなたがその健康法をあなたの意思で選択しているように。