2010/02/20

景気回復の鍵「女性の収入を増やすこと」

メタボ経済は、もうすぐ脳卒中か?!


内閣府が2月15日に公表した2009年10月~12月期GDPは前期比プラス1.1%で、3四半期連続のプラスとなったそうだ。
しかし、いつまで経っても景気回復した感はない。
そりゃそうだ。何せ血の巡りが悪い、メタボ経済なのだから。

今の日本経済、健康診断に行ったら血管があちこちで詰まってると医者は言うだろう。
一部に金冷えしている人がいるのに、その他大勢のところにはちっともお金が回って来ない。
もうすぐ再起不能になるのではないかしらね、日本経済。
身体もたんすにも"詰まっている"おじさま、いっそマラソンブームに乗ってはどうですか?

"走る"女性の増加

昨今のマラソンブーム、特に女性の参加が目ざましい。日本人が多数参加しているホノルルマラソン最新の大会ではなんと女性参加者が6割と、ついに男性参加者を超えてしまった。
もちろん通常の国内外大会参加者は男性が圧倒的多数であるが、それでも女性参加者の増加は目をみはるほどだ。

OZやFRaUといった女性誌も、女性ランナーにわざわざ『美ジョガー』と名付けて特集を組んでいる。
もちろんスポーツ系の雑誌も最近マラソンやランニング特集が増えているのだが、それらの雑誌と女性誌を比べると、ページが実にカラフルなのに気がつく。

Tarzanのマラソンやランニング特集は、雑誌のカラーからして当然「いかに走るか」である。
外国人男性モデルのきれいな筋肉を見せつつ、「○○筋を鍛える」ためのトレーニング。とにかくhow to、have toである。

一方で女性誌はどうだろう。
キュートなランニングウェアに、カラフルなシューズ。一昨年辺りか、ランスカも流行った。
スカートだから女の子っぽい。これは、お尻を見せるのは気恥ずかしい!という女性にもうけた。
スパッツの上に重ね履き感覚で履けちゃうので、日常ミニをはかない女性にも挑戦しやすい。
(最近は、カッコいい系に近いので、ランスカよりスパッツの上にトレパン傾向)

なにせ女性は、どこでもいつでもファッショナブルにコーディネートしたいのである。
タイムも気になるけど、必死の形相で体育会系のノリで走るのはちょっとご勘弁を、なのだ。
まぁ、実際にはなかなかそうはいかないのは知っているけど、そうでありたいのだ。
汗かいて崩れるのが判っていても、日焼け止めも兼ねてしっかりメイクをするのが女性なのである。
男性には理解できないだろうけど。

どこでもドアを持っている女性たち


旺盛な好奇心と行動力で、いろいろ挑戦する女性の姿は、今に始まったことではない。
スポーツ系にダンス系、英会話やプチ留学。ダイエットやコスメ、スイーツもしかり。
ありとあらゆるジャンルに、わいわいがやがやと兎に角やってみる。それが女性なのである。
古くは、源氏物語の爆発的ヒットだって、ファッショナブルだったことがあるのだと思うよ。
その証拠に、結構コーディネートやら香の話やら、見た目の話が出てくるもの。
源氏の君が単にカッコいいというだけでは、物語が膨らまないのだ。女性が投影できる女性も出てこないと。

もとい。
そもそも、今のマラソンブームは何故始まったのだろうか。

東京マラソンの開催や健康ブーム、長谷川理恵さんのような人気モデルもマラソンに参加しているから?
どれも正解だろうが、私には「不景気」というのもキーワードのひとつに思える。

マラソンはスポーツの中でもお金がかからないカテゴリーに入ると思う。
場所はどこでもOK。靴とTシャツとジョギパン(風のもの)があれば、今すぐにでも始められる。
大会に参加するにはエントリーフィーがかかるし、時期によってはウィンドブレーカーやトレーニングウェアが必要になるかも知れないけど、あるもので何とかなりそうだという、貴重なスポーツなのである。
仲間が見つからなくても1人でもできるし、とにかく気軽なスポーツだ。

そんなにシンプルかつお手軽なのにも関わらず、女性はしっかり投資する。
男性はこの間出た大会の記念Tシャツで「オレ、あの○○マラソンに出たんだぜ!」とさりげなく周囲にアピールするかも知れないが、女性の場合はお気に入りのランニングウェアを着るのである。
しかもコーディネートも考えて。

スポーツウェアを探しに行っても女性の頭の中では、
「あ、このシャツかわいい!でもあわせるパンツがあったかなー」
とか
「うーん、同じピンクでもこっちのメーカーよりあっちのメーカーのほうがキレイに見えるかも」
とか、まぁ、そんなことが駆け巡っているのである。
(女性全てがそうだとは言わないけど)

景気冷え込みは、ずばり女性が使えるお金が縮小しているから


そもそも景気の冷え込みは、派遣社員やアルバイトなど非正規雇用従業員の増加も要因の1つである。
かつての一般事務職(ほぼ女性社員だったのだが)は、今は派遣社員やアルバイト・パート従業員が担っていることが多い。
派遣社員の時給千円台前半だとして、いったい彼女(彼ら)は年収いくら貰っているのか?ボーナスもないのだから、計算は容易である。しかも祝日がある月の翌日の給料は、減ってしまうのである。

かつては親元から通い、男性よりは安い給料とはいえ安定した収入があった一般事務職は、仕事が終わると習い事に通い友だちと美味しいものを食べに行き、ボーナスで海外旅行にでかけ、でも貯金もしっかり溜めて結婚式には「華やいだ日に一番キレイな私」のために、どん!と欠ける。ブライダルエステも行っちゃう。
入ってきたものをキレイに使うわけではないけど、上手にお金を使う元気と余裕があったのである。
だから、ずいじお財布からお金が入って出て行っていた。
銀行にもちゃんと預貯金があって(決して大きなお金ではないけど)、それがお金が銀行の投資資金に回っていたはずだ。

しかし、今のような収入と不安定な職ではお金を使う気にはなれない。
いや、前述した通り男性に比べれば使うのだが、かつての華やかさはないのである。
大手デパートの売り上げの落ち込みも、かつて平日の昼間に来ていた専業主婦が、そして平日や休日に来ていたOLが来なくなったからである。
売り上げ努力を各社しているにも関わらず足を運んでくれないし、来たとしてもピンポイントで買うだけ。
「ついでに」
と購入することは減っているはずだ。

欲しいものや必要なものは事前にチェックしておいてからセールで買う、という声は私の周囲でも多い。

本当に景気回復をさせたいなら、女性の財布の紐を緩めさせなくてはならないのである。
だが、緩めたところで中身が入っていないのであれば、全て徒労で終わってしまう。

景気回復は女性にお任せを


すでにお金を持っている一部のおじさんたちにお金を渡したところで、また冬眠するクマのように溜め込んで終わりである。
そんなにコレクションしてどうするんですか?
お金も血も、巡らなかったら血行が悪くなるだけ。
だったらそのお金は、女性に行き渡るようにしてください。特にF1、F2層の女性に。
あとの仕掛けは、世のマーケッターがするでしょう。
頭で考える前にまず実行です。何せ"敵"は感情で動く人。日常生活でのお付き合いがあれば、よくご存知でしょ?

政治家の皆さん、景気回復させたいなら女性がもっと給料をもらえる仕組みを!
女性心理はなかなか理解しにくいのはわかっております。
おじさまの手に負えないなら、無理に手を出さなくても官民に任せるのが手っ取り早いですよ。

女性がきれいに着飾ってニコニコしている姿があちこちで見られたら、決して男性にとって悪くないと思うんだけどな。